シズカンヌ映画祭 オールタイムベスト10 極私的部門 ⑤
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こんばんは✨シズカです🎥
本日も一緒に過ごして下さった皆さん、ありがとうございました🤗💕
ワタクシが個人的に偏愛してやまない作品について不定期に語る、シズカンヌ映画祭。今回は、完全に自分の趣味で選んだ作品を10作、チョイスしてみました。ベスト10と銘打ってはいますが、同率一位みたいなもんです。悪しからず。
🎥⑤「スラムドッグ・ミリオネア」
ワタクシの座右の銘の一つが「禍福はあざなえる縄の如し」です。
災禍と幸福とは縒り合わせた縄のようなもの。災禍の戒めがあったからこそ繋がる幸福もあるし、幸福と表裏一体の災禍もある。どちらも一部だけを指して、幸だ不幸だと一喜一憂するのはナンセンスだよ、という意味の言葉です。
渦中にいる時には、失敗や挫折や無駄にしか見えなかった経験もまた、人生の肥やしに成りうるのですよ。人間、死ぬ時になってみないと、自分の人生にとってどの出来事が良い出来事だった、なんて判断はできないんじゃないかなぁ。
自分が幸せな時は「溺れたことがなければ空気のありがたみはわからない。過去の辛いことや悲しいことがあったからこそ、今のありがたみがわかる」と言い聞かせ、現在進行形で辛い状況にある時は「うん。でも、これもたぶん、自分の糧になるし」と言い聞かせるようにしています。
「スラムドッグ・ミリオネア」は、スラム出身の少年ジャマールが過酷な半生の中の強烈なシーンでたまたま見聞きしてきた物事が、クイズの問題として連続して出題されーー。彼は果たして賞金を獲得して億万長者になれるのか?と言うお話。
まさに、ショートカットで見ると悲劇に見える出来事が数珠繋ぎになって、幸運を重ねて、運命を手繰り寄せるわけですよ。
ジャマールの兄の生き様はジャマールとは対象的ですが、彼もまた、悪事を重ねてきた後悔があったからこそ、最後、あんなふうに弟たちを助けるために自分をなげうつことができたのだろうし。
「恩讐の彼方に」の市九郎は、人を殺めた過去の贖罪を思わなければ、難所の岩場を掘削して、事故で命を落とす者を救うことに繋がらなかったかもしれない。
「レ・ミゼラブル」のジャン・バルジャンは、牧師に許された過去がなければ、ファンティーヌやコゼットに手をさしのべようと思わなかったかもしれない。
「始まりに悪事がなければ、発生しなかったかもしれない人助け」も、人の世には往々にして存在します。
スラム出身の少年のサクセス・ストーリーとして観ても痛快ですが「途中までは共に生きていた過去の意味を、それぞれ、自分の夢と贖罪に結びつけた兄弟の物語」として見ると、よりいっそう、味わい深い作品です。
違う作品からの引用ですが「過去は変えられないが、過去の意味は変えることができる」と言う台詞があってね。
「スラムドッグ・ミリオネア」を見ると「そうだよな。人生って、自分の人生に起きた出来事の意味をどうやってプラスに変換していくか?の連続なんだよな」と強く思えます。
不幸は幸福に至る前戯です。
私は今がそこそこ幸せなので、善くも悪くも人生で世話になってきた人間みんな、スペシャル・サンクスのエンドロールに載せたいですね。
本日も一緒に過ごして下さった皆さん、ありがとうございました🤗💕
ワタクシが個人的に偏愛してやまない作品について不定期に語る、シズカンヌ映画祭。今回は、完全に自分の趣味で選んだ作品を10作、チョイスしてみました。ベスト10と銘打ってはいますが、同率一位みたいなもんです。悪しからず。
🎥⑤「スラムドッグ・ミリオネア」
ワタクシの座右の銘の一つが「禍福はあざなえる縄の如し」です。
災禍と幸福とは縒り合わせた縄のようなもの。災禍の戒めがあったからこそ繋がる幸福もあるし、幸福と表裏一体の災禍もある。どちらも一部だけを指して、幸だ不幸だと一喜一憂するのはナンセンスだよ、という意味の言葉です。
渦中にいる時には、失敗や挫折や無駄にしか見えなかった経験もまた、人生の肥やしに成りうるのですよ。人間、死ぬ時になってみないと、自分の人生にとってどの出来事が良い出来事だった、なんて判断はできないんじゃないかなぁ。
自分が幸せな時は「溺れたことがなければ空気のありがたみはわからない。過去の辛いことや悲しいことがあったからこそ、今のありがたみがわかる」と言い聞かせ、現在進行形で辛い状況にある時は「うん。でも、これもたぶん、自分の糧になるし」と言い聞かせるようにしています。
「スラムドッグ・ミリオネア」は、スラム出身の少年ジャマールが過酷な半生の中の強烈なシーンでたまたま見聞きしてきた物事が、クイズの問題として連続して出題されーー。彼は果たして賞金を獲得して億万長者になれるのか?と言うお話。
まさに、ショートカットで見ると悲劇に見える出来事が数珠繋ぎになって、幸運を重ねて、運命を手繰り寄せるわけですよ。
ジャマールの兄の生き様はジャマールとは対象的ですが、彼もまた、悪事を重ねてきた後悔があったからこそ、最後、あんなふうに弟たちを助けるために自分をなげうつことができたのだろうし。
「恩讐の彼方に」の市九郎は、人を殺めた過去の贖罪を思わなければ、難所の岩場を掘削して、事故で命を落とす者を救うことに繋がらなかったかもしれない。
「レ・ミゼラブル」のジャン・バルジャンは、牧師に許された過去がなければ、ファンティーヌやコゼットに手をさしのべようと思わなかったかもしれない。
「始まりに悪事がなければ、発生しなかったかもしれない人助け」も、人の世には往々にして存在します。
スラム出身の少年のサクセス・ストーリーとして観ても痛快ですが「途中までは共に生きていた過去の意味を、それぞれ、自分の夢と贖罪に結びつけた兄弟の物語」として見ると、よりいっそう、味わい深い作品です。
違う作品からの引用ですが「過去は変えられないが、過去の意味は変えることができる」と言う台詞があってね。
「スラムドッグ・ミリオネア」を見ると「そうだよな。人生って、自分の人生に起きた出来事の意味をどうやってプラスに変換していくか?の連続なんだよな」と強く思えます。
不幸は幸福に至る前戯です。
私は今がそこそこ幸せなので、善くも悪くも人生で世話になってきた人間みんな、スペシャル・サンクスのエンドロールに載せたいですね。