ユリのブログ

その夜は年始にしては暖かい夜だった。




実家のふかふかの布団に包まり


30%オフになった
可愛い下着を吟味していた。




夜中一時。


明日は近所のおいちゃん達が
昼から飲みにくる。


体調を整えなければならない。



肝臓を捧げる日だ。



早く寝よう。
目を閉じ、体力回復に努める。











うとうと。

もやもや。




あ、




頭がロックされた。



合図だ。






金縛りだ。




新年早々
こんなタイミングで来なくてもよかろう。



後364日残ってるんだから。


猶予はまだあるだろう。

























あ、まずいな。


ぐわぐわぐわ。



床にエンジンをつけたかのような微弱な振動




体が上に引っ張られる。



目は開かないし
頭も動かない。



あー、やっぱり金縛りだ。



まるで操り人形のように体が上に持ち上げられる。



幽体離脱するかな？？










魂が抜き取られ

幽体離脱するかと思ったその瞬間





















ごたいめーーーーーん！！！！🎊



女の人いるー！！！！



うつ伏せで寝ている私は


顔が髪で隠れている女と対面。





お久しぶりです、金縛りさん。




以前、パルコで泊まっている時
傘を振り回している男のひとが来ましたが


もしやあなたの恋人ですか？？



もしそうであれば
せめて武器は置いて素手で勝負してもらいたいとお伝えください。



よろしゅう。





・・・・・





あのー、そこにいても

私お相手できないんです。


なんせ金縛り中なもんで。











ガッ！！



いきなり私の髪を掴みかかってくる女さん。




(実際に声は出ていません)
「やめやめ！！！髪はダメよ！！女の命よ！！」



↑5分でドライヤー終わらせたショートカット女子




なにもしてないのに
危害を加えるとは！！

よろしくない！！！


こうなったらやるか！？






トゥトゥ-トゥ〜🎵

(頭の中でブルースリーの燃えよドラゴン流してください)








うぉわチャーーーーー！！







私も負けじと髪を掴む。


決着をつけようじゃないか。



こんやろ、こんやろめ！！










しばらく格闘。



私のHPも残り少ない。


いつもは長期戦可能だが
この日の私の活動時間は
ウ◯トラマンゆずりの３分だ。







頭を掴んでホイッ！っと投げようとお腹に力を入れた。







「うぉぉぉおおおおお！！！！」
























母「！！！！！！！😳😳😳」











あ、声出た。

よかったー。













母「😳💦」
















お腹から振り絞って出した声で
母を起こしてしまった。





「あ、ごめん。戦ってた。」




母「あ、そうなん。お疲れ様。」

















起きてから秒で眠りについた
母に一言。




新年からうるさくてごめん。







勝ったよ、私。













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