しずか 【色白癒し系美乳美女】のブログ

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グラディエーターⅡ

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こんばんは。映画大好きおばさんです🎥

「グラディエーターⅡ」を観てきました。

良かった。めちゃくちゃ良かった。映画館で観て良かった。



⚠以下、ネタバレあり感想













⚔️前作「グラディエーター」は神作品の呼び声高い名作。

前作で主人公を演じたラッセル・クロウは、パパラッチに囲まれた際に「俺の仕事はお前らに親切にすることじゃない。いい演技をして、それをお前らに届けることだ」と一蹴したーー、というエピソードをキネマ旬報で見て、惚れた俳優です。
 
共演のホアキン・フェニックスも凄まじいのよ。ホアキンは「ジョーカー」より前から凄い役者なのよ。アダルト・チルドレン気味な暗君を怪演しています。

「グラディエーター」はラッセル・クロウ&ホアキン・フェニックス、ガチンコ演技派俳優のセメント試合、ダブル主演だと思っています。



⚔️一作目が素晴らしすぎると、続編に対する期待値のハードルがアゲアゲになってしまいますが、「グラディエーターⅡ」は前作よりエンタメ度マシマシになっています。

コロシアムでの死闘に熱狂したローマ市民の視点をリアルに疑似体験できる、と言いますか、
この物語をエンタメとして享受している時点で、現代人も古代ローマ市民と精神構造は同じなんだよね。

安全圏から危険を楽しむ、という形で他者の命を消費している、という点では。



⚔️解放奴隷から成り上がった、元グラディエーターの武器商人をデンゼル・ワシントンが演じる。

もうさ、この時点で絶対面白いじゃん。映画館で観る価値あるじゃん。

デンゼル演じるマクリヌスは、優雅に静かに、蜘蛛の巣のような策略を張る。自分だけが縦糸を蔦って上り詰めるために。

あと、衣装がとっても上品で素敵。財力と権力を手にしても浮かれた成金化するのではなく、その先にある目的のために冷静さを忘れない。そんな、マクリヌスの心情を表現しているかのようです。ピーコさんに見せたい(草葉の陰から「あんた、映画評論はおすぎのほうよ!」と、お叱りを受けそうですが)。

「グラディエーターⅡ」は、マクリヌスの、権力に対する復讐劇でもあるんだよね。闘技に執着するのも、それが彼を奴隷から掬い上げた突破口だったから、身一つで成り上がった自分の正しさを再確認させてくれるコンテンツだから、だと思います。彼はもう一人の主人公なのよ。

吹替声優陣が豪華なので、映画好きの仲良しさまが「普段は字幕派なんだけど、字幕と吹替、どっち観に行こうか迷う……」と仰っていましたが、マクリヌスの吹替版はCV:大塚明夫……、あたいは吹替版も観に行こうかと思っているほどです。
 


⚔️物語は、ローマ軍がヌミディア人の領土を襲撃するところから始まり、族長の名はユグルタ。よって、冒頭の戦いはユグルタ戦争だと思われます。

字幕には反映されてないのですが、ローマ軍に敗北し、奴隷にされるヌミディアの王・ユグルタは、主人公ルシアスに声をかける度に「My son.」と言っているので、息子のように気にかけ、目をかけていた、と推察することができます。

ルシアスは、ローマ軍に妻を奪われただけではなく、権力争いから命を狙われ、行く当てのない逃亡を余儀なくされた幼少期の自分を庇護してくれた養い親までローマ軍に惨殺され、その様を見世物にされた、ということです。


⚔️史実では、ユグルタ戦争の発端は、ユグルタがローマ帝国に反旗を翻したこと、です。

ルシアスが怨恨を向ける相手であったローマ帝国将軍のアカシウス。彼は実は、共同皇帝ゲタとカラカラの悪政に耐えかねて、水面下でクーデターの準備を進めていた。

「ローマ軍も一枚岩ではない」ということを知らず、アカシウスを憎むルシアス。クーデターが頓挫し、コロシアムでルシアスと殺し合うことになるアカシウス。

出会い方が違っていれば、義父と息子として、志を同じくできていたかもしれない二人が殺しあうシーンは居た堪れなかったです。



⚔️諸悪の根源、双子の共同皇帝、ゲタとカラカラのクズっぷりが良い。

カラカラは、世界史の教科書に出てくるくらいネームバリューのある皇帝の一人なので、観客の中にも各自のイメージがあるのではないでしょうか。

今作では、梅毒に脳を犯され、ペットの猿に役職を与える、という瘋人めいたキャラクターになっています。弟と比べても、双子に見えないほど体躯に恵まれず、弟にコンプレックスを抱いています。

しかし、カラカラは史実では、悪帝として知られる反面、税収拡大のために属州を含む全自由市民に市民権を与え、公衆衛生のために公衆浴場を建設した皇帝でもあります。ただのアホではなかった、ということですね。

軍人を優遇し、国の財政を逼迫するほど軍事費に予算を割いた人物でもあります。自身も毎朝、トレーニングとして熊とスパーリングしていた、イノシシ100頭を弓で射殺した、等の逸話が伝わる武闘派でもあるので、「力こそパワー!」みたいな戦闘狂、闘技を「LES ARTS MARTIAUX!闘いのアート!」として賛美する、ちょっと刃牙ってるヤツ……みたいな人物造形にしても、ゲタとの対比になって面白かったのではないでしょうか。

本心からローマ市民のためを思ってコロシアム観戦を推奨していた、という可能性もあるし、そっちのほうが「話が通じない奴レベル」が高そうでイヤだ。

闘技に心酔するマクリヌスの人物造形は、史実のカラカラ要素を一部担っている気がしますね。



⚔️ゲタとカラカラを享楽的なクズ皇帝、として咀嚼するなら、彼らは平民であったなら、ただの男でいられたかもしれないのに、自分たちの器には過ぎる権力を手にしてしまったがゆえに暴走した、と考えることもできます。

生来の気質が残虐であったのではなく、劇薬のような娯楽で感覚を麻痺させるしか正気を保つ術がなかったのでは?捕虜や謀反を起こした反乱分子を死ぬまで闘わせる闘技の開催は、常に自分が命を狙われることに対する見せしめとしての意味合いもあったのではないか?と。

自分も、傾国の美女に生まれて、時の最高権力を掌握していたら、帯盆とか包絡とかやってない自信がないので、凡婦に生まれて良かったです。お父さん、お母さん、ありがとう。



⚔️前述のデンゼル・ワシントンや、ユグルタ王を演じたピーター・メンサー、さらにコロシアムの医師を演じたアレクサンダー・カリム。

昨今のポリのコレり方には辟易していたのですが(※1)、「グラディエーターⅡ」は、アフリカ系、ガーナ系の俳優を適材適所に起用していて、全く違和感がありませんでした。

古代ローマという、テストステロン値の高い世界で生き抜いてきたワイルドさと思慮深さが三者三様に表現されていて、とても魅力的なキャラ造形になっていたと思います。


(※1 ポリティカル・コレクトネスに対しては「理念には賛成するけど、やり方には賛同しない」という姿勢です。

本当に、人種差別が愚かで醜いものだと思っているなら、既存のコンテンツの優先席に有色人種を無理矢理座らせるんじゃなく、全人類にタランティーノの「ジャンゴ」を10回観ることを義務づけたほうがいいよ)
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12月07日(Sat) 19:02
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しずか 【色白癒し系美乳美女】(30歳)
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