
4月ありがとうございました&わたしのキネマ月報
5時間前
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こんばんは✨️シズカです😊
4月も前半のみの出勤でしたが、お時間作って会いに来て下さった皆さん、ありがとうございました✨️
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ワタクシは、観たい映画がマイ・リストに溜まっていく一方なので、一ヶ月に最低10本は映画を観ることを自らに課しています。
🎞️今月鑑賞できた映画🎞️
🎥コカイン・ベア(※犬は無事です)
🎥オペレーション・フォーチュン
🎥96時間
🎥96時間 リベンジ
🎥96時間 レクイエム
🎥ミッション:インポッシブル 1
🎥ミッション:インポッシブル 2
🎥ミッション:インポッシブル 3
🎥ミッション:インポッシブル 4
🍿教皇選挙
※🍿マークが劇場鑑賞分です。
以下、感想。
🎞️「96時間」シリーズは、リーアム・ニーソン主演の新作「プロフェッショナル」「裸の銃を持つ男」を観る前の予習。
「ミッション:インポッシブル」シリーズは、来月上映予定の最新作を観るための復習です。
サイモン・ペッグ大好き💕
欲を言えば、ニック・フロストとのコンビ出演が好き。
🎞️「コカイン・ベア」
熊害に曝され続ける地に生きる民としては
①熊に背を向けて走って逃げるな
②熊がいるかもしれない場所では、ラジオや熊よけ鈴など音が鳴るものを身につけ、こちらの存在を知らせながら歩く
③熊の初手は左で来る
④熊の初手は顔面を狙って来る
⑤捕食は尻か腹部から
⑥熊は執着心が強いから、一度、熊が手をつけた物に触れてはいけない
は「雨が降ったら傘を差す、便所に行ったら尻を拭く」レベルの常識であります。
では、それを踏まえた上で「コカイン・ベア」を考察してみましょう。
熊に遭遇した女性が、右の臀部に初手による裂傷を負っています。背中を向けて逃げたためでしょうが、それならば、裂傷は左側にある可能性のほうが高い。
熊が人を捕食する時、膝から噛みちぎって脚をブン投げてくる演出が複数回ありましたが、こちらも捕食であれば、柔らかい腹、ビタミンが多いはらわたから食べるはずです。
さらに、熊が一度手と口をつけた薬物の包みを拾ってはいけません。
熊害文学の最高峰「羆嵐」に「熊は自分が喰った人間の葬式に来る」という下りがあります。
これは、熊が義理堅いわけではなく、一度、自分が捕食したものに対しての執着心が強いため、自分が一度手をつけた「食料の残り」を取り返しにくるのです。
私は「銀牙 -流れ星 銀-」が大好きなのですが、熊を扱った作品としては、流れ星銀のほうがずっと完成度が高い。
薬物による錯乱状態の熊より、シラフの赤兜のほうがずっと怖いんだよ。
結論:Netflix資本で流れ星銀をガチ実写化してほしい。
🎞️「教皇選挙」
これは選挙か戦争か。彼らを突き動かしているのは信仰心か野心か。
「我々は理想に仕える生身の人間であって理想そのものではない」というセリフが、この映画を象徴していると思います。
人間はどこまで行っても人間なんだ、と思い知らされます。
組織に所属する以上、正解を一つに絞り込むことは難しく、最適解を見つけるのが現実的であります。
「聖職者でも、こんなにドロドロの権力闘争するんだ……」が初手の感想なのですが、権力の掌握を目指す理由が名誉欲だけとは限らない。
権力がなければ達成できない理想もあるのです。
教皇候補者みんなそれぞれに、聖職者としての理想があり、けれど、人間だからこその疵もありーーというお話。
映像美について、ギリシャの巨匠アンゲロプロスが引き合いに出されていたので期待していましたが、どのシーンを切り取っても絵画にできそうなほど巧みな構図。
修道女がベッド・メイキングする姿でさえ厳かで美しい。
アンゲロプロスは青の使い方が美しい監督ですが「アンゲロプロスの青、ベルガーの赤」と言ってもいいほど、赤の使い方が効果的でした。
「全てのシーンで、何かしらの形で赤を配置する」という演出方法は、ハーシェル・ゴードン・ルイスが「カラー・ミー・ブラッド・レッド」で既に用いているのですが「教皇選挙」でも、ほぼ全てのシーンに赤があります。
カトリックにとって、赤という色は典礼色の一つで「火、愛、殉教」を意味します。
余談ですが、天動説を支持するカトリック勢力と地動説を立証しようと戦った人々を描いた漫画「チ。」は、地動説の「地」であり、宗教戦争や異端審問によって流された「血」であり、迫害されても尚、探求をやめなかった人々の「知」でもあります。トリプル・ミーニングになってるのね。
「教皇選挙」における赤も「この場面での赤は何を象徴する赤なのか?」、考察しても面白そうです。
⚠以下ネタバレあり。
有力かと思われた候補者が次々と、性欲による不祥事、金による不正、他候補者や異教徒への好戦的な姿勢が原因で、候補資格を失うか、支持を減らします。なかなか決まらない選挙。感情的になっていく候補者たち。
「残り15分で、広げに広げたこの大風呂敷どうすんのや……」と不安になりますが、最後の最後に思わぬどんでん返しが。
脚本があの「裏切りのサーカス」のピーター・ストローハンなので、宗教知識がなくても、純粋なミステリーとしても堪能できます。
敷居の高さを感じて食わず嫌いするのはもったいない傑作です。
映像美に圧倒されるためにも、映画館での鑑賞をお勧めします。
4月も前半のみの出勤でしたが、お時間作って会いに来て下さった皆さん、ありがとうございました✨️
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ワタクシは、観たい映画がマイ・リストに溜まっていく一方なので、一ヶ月に最低10本は映画を観ることを自らに課しています。
🎞️今月鑑賞できた映画🎞️
🎥コカイン・ベア(※犬は無事です)
🎥オペレーション・フォーチュン
🎥96時間
🎥96時間 リベンジ
🎥96時間 レクイエム
🎥ミッション:インポッシブル 1
🎥ミッション:インポッシブル 2
🎥ミッション:インポッシブル 3
🎥ミッション:インポッシブル 4
🍿教皇選挙
※🍿マークが劇場鑑賞分です。
以下、感想。
🎞️「96時間」シリーズは、リーアム・ニーソン主演の新作「プロフェッショナル」「裸の銃を持つ男」を観る前の予習。
「ミッション:インポッシブル」シリーズは、来月上映予定の最新作を観るための復習です。
サイモン・ペッグ大好き💕
欲を言えば、ニック・フロストとのコンビ出演が好き。
🎞️「コカイン・ベア」
熊害に曝され続ける地に生きる民としては
①熊に背を向けて走って逃げるな
②熊がいるかもしれない場所では、ラジオや熊よけ鈴など音が鳴るものを身につけ、こちらの存在を知らせながら歩く
③熊の初手は左で来る
④熊の初手は顔面を狙って来る
⑤捕食は尻か腹部から
⑥熊は執着心が強いから、一度、熊が手をつけた物に触れてはいけない
は「雨が降ったら傘を差す、便所に行ったら尻を拭く」レベルの常識であります。
では、それを踏まえた上で「コカイン・ベア」を考察してみましょう。
熊に遭遇した女性が、右の臀部に初手による裂傷を負っています。背中を向けて逃げたためでしょうが、それならば、裂傷は左側にある可能性のほうが高い。
熊が人を捕食する時、膝から噛みちぎって脚をブン投げてくる演出が複数回ありましたが、こちらも捕食であれば、柔らかい腹、ビタミンが多いはらわたから食べるはずです。
さらに、熊が一度手と口をつけた薬物の包みを拾ってはいけません。
熊害文学の最高峰「羆嵐」に「熊は自分が喰った人間の葬式に来る」という下りがあります。
これは、熊が義理堅いわけではなく、一度、自分が捕食したものに対しての執着心が強いため、自分が一度手をつけた「食料の残り」を取り返しにくるのです。
私は「銀牙 -流れ星 銀-」が大好きなのですが、熊を扱った作品としては、流れ星銀のほうがずっと完成度が高い。
薬物による錯乱状態の熊より、シラフの赤兜のほうがずっと怖いんだよ。
結論:Netflix資本で流れ星銀をガチ実写化してほしい。
🎞️「教皇選挙」
これは選挙か戦争か。彼らを突き動かしているのは信仰心か野心か。
「我々は理想に仕える生身の人間であって理想そのものではない」というセリフが、この映画を象徴していると思います。
人間はどこまで行っても人間なんだ、と思い知らされます。
組織に所属する以上、正解を一つに絞り込むことは難しく、最適解を見つけるのが現実的であります。
「聖職者でも、こんなにドロドロの権力闘争するんだ……」が初手の感想なのですが、権力の掌握を目指す理由が名誉欲だけとは限らない。
権力がなければ達成できない理想もあるのです。
教皇候補者みんなそれぞれに、聖職者としての理想があり、けれど、人間だからこその疵もありーーというお話。
映像美について、ギリシャの巨匠アンゲロプロスが引き合いに出されていたので期待していましたが、どのシーンを切り取っても絵画にできそうなほど巧みな構図。
修道女がベッド・メイキングする姿でさえ厳かで美しい。
アンゲロプロスは青の使い方が美しい監督ですが「アンゲロプロスの青、ベルガーの赤」と言ってもいいほど、赤の使い方が効果的でした。
「全てのシーンで、何かしらの形で赤を配置する」という演出方法は、ハーシェル・ゴードン・ルイスが「カラー・ミー・ブラッド・レッド」で既に用いているのですが「教皇選挙」でも、ほぼ全てのシーンに赤があります。
カトリックにとって、赤という色は典礼色の一つで「火、愛、殉教」を意味します。
余談ですが、天動説を支持するカトリック勢力と地動説を立証しようと戦った人々を描いた漫画「チ。」は、地動説の「地」であり、宗教戦争や異端審問によって流された「血」であり、迫害されても尚、探求をやめなかった人々の「知」でもあります。トリプル・ミーニングになってるのね。
「教皇選挙」における赤も「この場面での赤は何を象徴する赤なのか?」、考察しても面白そうです。
⚠以下ネタバレあり。
有力かと思われた候補者が次々と、性欲による不祥事、金による不正、他候補者や異教徒への好戦的な姿勢が原因で、候補資格を失うか、支持を減らします。なかなか決まらない選挙。感情的になっていく候補者たち。
「残り15分で、広げに広げたこの大風呂敷どうすんのや……」と不安になりますが、最後の最後に思わぬどんでん返しが。
脚本があの「裏切りのサーカス」のピーター・ストローハンなので、宗教知識がなくても、純粋なミステリーとしても堪能できます。
敷居の高さを感じて食わず嫌いするのはもったいない傑作です。
映像美に圧倒されるためにも、映画館での鑑賞をお勧めします。
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