しずか　【色白癒し系美乳美女】のブログ

こんばんは✨シズカです🌛

本日も一緒に過ごして下さった皆さん、ありがとうございました☺️💕


「これは新しい切り口の作品だな～」と感銘を受けた漫画「チ。ー地球の運動についてー」が、先日、堂々の完結を迎えたわけですが、やっと最新刊を読むことができました。

タイトルの「チ」とは地動説の「地」だと思っていたのですが、読み進めていくうちに、「知」でもあること、宗教戦争や異端迫害によって流されてきた「血」でもあること、が示唆されます。

「寄生獣」の岩井均が絶賛したというのも納得な知的エンターテイメントでした。

「寄生獣」で、ミギーが「『悪魔』というのを本で調べたが一番それに近い生物は、やはり人間だと思うぞ」と言うシーンがあります。

それもまごうことなき人間の側面ですが、
何かを見て美しいと感じる心があるのは人間だけ、「あの人が今も生きていたら」と考えるのも人間だけ、だと言います。

「ヒトが人間として生きるというのは、どういうことだろう？」と考えさせられる作品です。


もう一つ、読む度に「人間とは？」を考えさせられるのが「王様ランキング」。

寓話的な世界観ながら登場人物の人物造形がみんなリアル。よって人間模様もとてもリアル。かっこいいだけ、正しいだけ、悪いだけ、ずるいだけ、のキャラがいない。

人間の長所と短所って根っ子は一つにつながっていたり、性格の特徴ひとつ取っても受け取り手によって評価が全く違ってきたり。

「好きな所しか知らないから、ケンカしたことがないから仲良くしてる」よりも「お互いダメなとこもあるけど、コイツとは助け合っていきたいな」と思えるのが一段深い友情なのかもしれないな、と思ったり。

当初は絵本として構想されていたこともあり、絵柄も絵本テイストなので好き嫌いは別れるかもしれませんが、内容は大人が読んでも充分学びのある作品ですね。

長々と人間が云々と書きましたが、一番好きなキャラは「カゲ」です。造形的にも、ミギーに通じるものを感じます。