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【明日、晴れていたら】
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心が張り裂けそうで、世界からただひとり、取り残されたように感じて。孤独感に苛まれ、涙が止まらずに辛い夜がありました。その時になんとなく立ち寄ったバーで、お酒を飲んで楽しい時間を過ごしたら、少し気分が晴れたんです。胸のうちを明かすわけでもなく、世間話をしていただけなのですが。誰かと一緒に過ごして、ほんの少し会話をしただけで、その時のりあんは救われたし、ギリギリ踏みとどまることができました。
眠りにつく前に「明日、晴れていたらどうしよう」と考えました。お天気は晴れていても、私の心は腫れている。どこまでも続く青空の下に立つ自分は、どうしようもなく心が醜くて。空を見上げるたびに、その対比にみじめな気分になるけれど。いつか、いつかね、永い夜を独りで過ごす強さを手に入れて。輝く朝を迎えた時に。草木を濡らす雫たちの光を、澄んだ空気の気持ちよさを、そして雲ひとつない青空を。いつの日か、喜べるようになれたらよいな、って願えたんです。