三大ミステリー。松川編。
国鉄三大ミステリー事件の最後の事件が我が福島で起きた松川事件です。
福島の国鉄で起きた列車往来妨害事件。果たして何があったのか?福島の駅を通過中だった列車が突然脱線。乗務員3名が死亡する惨事となりました。
脱線した付近の線路のボルトやナットが緩められており、更にレールを固定する釘が抜かれ周囲にはバーナーとスパナが落ちていて確実に人の手が加えられていたんです。警察は同じように解雇に反発した今回は部品を作っている松川の工場の労働組合の仕業と断定。
当時、線路工事に携わっていた別件で逮捕されていた少年が突然松川事件について自供を始めます。それに伴って芋づる式に20名の逮捕者をだします。そして全員が有罪判決を受ける事に。その中には死刑判決を受けた人もいました。
少し前の三鷹事件を思い出してもノコノコと犯人が出てくるような規模ではないんです。警察も慎重に捜査を進める中で無実を示すアリバイや重要な証拠を捜査機関が隠蔽していた事を突き止めました。そして全員が逆転無罪に。
やるじゃん警察。
結局は誰がネジを緩めたのかは分からず仕舞いのまま事件は終りを告げました。
下山事件。三鷹事件。松川事件。
この三つの事件は国鉄三大ミステリー事件と呼ばれるようになりました。しかしこの事件は突発的でもなくただの反発だけの事件でもなく、言われているのが「レッドパージによる弾圧」だったのかもしれません。
1949年に日本の民主化を図ったGHQと日本政府は思想の自由や活動の自由化を設けていて共産党主義とか労働運動にも無理矢理な弾圧をする事なく比較的寛容になろうとしていたんです。
けれど最初の事件の被害者になった下山さんの10万人の解雇の発表により国共内戦での共産党勝利の濃厚説。それにより壮大な労働運動が過激化ししてしまったんです。
国が日本共産党を法的にokとしたのにこの過激化を止めないといけない逆コースになっちゃったんです。だから国鉄で起きた事件は一貫して共産党と組合の仕業と仕業だと決めつけて死刑判決をくだしていたんです。
最後の事件となった松川事件で捜査官のアリバイの隠蔽。本当に全てが労働組合と共産党による事件だったのでしょうか?
下山さんの初代総裁は仕組まれた物ではなかったのか?今でも未解決のまま色々な噂が飛び交う事件でした。鉄道が大好きな国鉄マニアが国鉄で自殺することなんて。。。あるのでしょうか。。。?
藤井りか