シズカンヌ映画祭 オールタイム ベスト10 表向き部門(1)
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こんばんは✨シズカです🎥
本日も一緒に過ごして下さった皆さん、ありがとうございました✨
映画好きな方にお呼び頂いた際、「一番好きな映画って何?」とご質問頂くことが多いのですが、一つに絞り切れず、グダグダな返答に終始してしまうので、ちょっと一回、腰を据えて考えてみようと思いましてね🤔🎥
極私的な映画の好みはちょっとマニアックだとは自覚しているので、今回は「映画を見る醍醐味」を堪能できるであろう王道寄りの作品を、一映画ファンとしてニュートラルな視点で選んだ、表向き部門の発表です。
表向き、とは言っても、ちゃんと一つ一つの作品に愛情はあるからね☺️
ベスト10と銘打ってはいますが、実質は同率1位みたいな感じです。
🎦シズカンヌ映画祭 オールタイム ベスト10🎦
🎥①「シャッター・アイランド」
マーティン・スコセッシと言えば、アイリッシュ・マフィア物が代名詞の監督で、スコセッシの作家性を知りたければこの一作!と言うのなら「グッド・フェローズ」を挙げるんですが、純粋に作品としての完成度に度肝を抜かれたのは「シャッター・アイランド」。
ラストのどんでん返しを見終わってから、もう一度、最初から見ると全ての意味合いが違って見えるんですよ!この仕掛けにはビックリしました。
キング・オブ・伏線 映画です。
🎥②「ビューティフル・マインド」
伝記映画、サスペンス、ロマンス、サイコスリラー、サクセスストーリー、ヒューマンドラマ、とあらゆる要素が詰め込まれていて、映画を見る醍醐味に溢れた作品だと思います。
映像ならではのミスリードも秀逸で、目まぐるしい展開に、最後の最後まで目か離せません。
「広げに広げたこの大風呂敷、残り20分でどうやってまとめるんや……」と不安になってきたあたりでちゃんと大団円に向かうのでご安心を。
主人公の妻を演じたジェニファー・コネリーがまた、美しいんですよ。世界から、彼女のまわりだけ切り抜かれたみたいに美しい。知的なブルネット美女、あたい、大好きなんや!
「最悪の時を共に過ごした者でなければ、最高の瞬間を共に過ごす権利はない」とは誰の言だったでしょうか。この映画は夫婦愛のドラマでもあると思います。
🎥③「羊たちの沈黙」
言わずと知れたサスペンスの金字塔ですね。
ジョディ・フォスター演じるクラリス捜査官の知的な美しさも去ることながら、特筆すべきなのはアンソニー・ホプキンス一世一代のハマり役、ハンニバル・レクター博士。教養溢れる精神科医でありながら、カニバリストの猟奇殺人犯。囚人でありながら、捜査に協力する。高いプライドを持っていながら、認めた相手には紳士的に接する。アンビヴァレントな難役にリアリティを与えています。
凄惨なストーリーでありながら、作品全体が終始、上品な重厚感で律されているのも、偏に、ホプキンスの役作りあってのことと言っても過言ではありません。決して露悪的ではない狂気の表現が、唯一無二の緊張感を生み出しています。
映画史上に残る名キャラクターの一人、ハンニバル・レクター。
怪物と戦う者は、その過程で自分自身も怪物になることのないように気をつけなくてはならない。深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ――。ニーチェの言を思い出します。
真に危険な悪役とは、ついうっかりすると、魅入られそうになるから危険なのです。
……to be continued.
本日も一緒に過ごして下さった皆さん、ありがとうございました✨
映画好きな方にお呼び頂いた際、「一番好きな映画って何?」とご質問頂くことが多いのですが、一つに絞り切れず、グダグダな返答に終始してしまうので、ちょっと一回、腰を据えて考えてみようと思いましてね🤔🎥
極私的な映画の好みはちょっとマニアックだとは自覚しているので、今回は「映画を見る醍醐味」を堪能できるであろう王道寄りの作品を、一映画ファンとしてニュートラルな視点で選んだ、表向き部門の発表です。
表向き、とは言っても、ちゃんと一つ一つの作品に愛情はあるからね☺️
ベスト10と銘打ってはいますが、実質は同率1位みたいな感じです。
🎦シズカンヌ映画祭 オールタイム ベスト10🎦
🎥①「シャッター・アイランド」
マーティン・スコセッシと言えば、アイリッシュ・マフィア物が代名詞の監督で、スコセッシの作家性を知りたければこの一作!と言うのなら「グッド・フェローズ」を挙げるんですが、純粋に作品としての完成度に度肝を抜かれたのは「シャッター・アイランド」。
ラストのどんでん返しを見終わってから、もう一度、最初から見ると全ての意味合いが違って見えるんですよ!この仕掛けにはビックリしました。
キング・オブ・伏線 映画です。
🎥②「ビューティフル・マインド」
伝記映画、サスペンス、ロマンス、サイコスリラー、サクセスストーリー、ヒューマンドラマ、とあらゆる要素が詰め込まれていて、映画を見る醍醐味に溢れた作品だと思います。
映像ならではのミスリードも秀逸で、目まぐるしい展開に、最後の最後まで目か離せません。
「広げに広げたこの大風呂敷、残り20分でどうやってまとめるんや……」と不安になってきたあたりでちゃんと大団円に向かうのでご安心を。
主人公の妻を演じたジェニファー・コネリーがまた、美しいんですよ。世界から、彼女のまわりだけ切り抜かれたみたいに美しい。知的なブルネット美女、あたい、大好きなんや!
「最悪の時を共に過ごした者でなければ、最高の瞬間を共に過ごす権利はない」とは誰の言だったでしょうか。この映画は夫婦愛のドラマでもあると思います。
🎥③「羊たちの沈黙」
言わずと知れたサスペンスの金字塔ですね。
ジョディ・フォスター演じるクラリス捜査官の知的な美しさも去ることながら、特筆すべきなのはアンソニー・ホプキンス一世一代のハマり役、ハンニバル・レクター博士。教養溢れる精神科医でありながら、カニバリストの猟奇殺人犯。囚人でありながら、捜査に協力する。高いプライドを持っていながら、認めた相手には紳士的に接する。アンビヴァレントな難役にリアリティを与えています。
凄惨なストーリーでありながら、作品全体が終始、上品な重厚感で律されているのも、偏に、ホプキンスの役作りあってのことと言っても過言ではありません。決して露悪的ではない狂気の表現が、唯一無二の緊張感を生み出しています。
映画史上に残る名キャラクターの一人、ハンニバル・レクター。
怪物と戦う者は、その過程で自分自身も怪物になることのないように気をつけなくてはならない。深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ――。ニーチェの言を思い出します。
真に危険な悪役とは、ついうっかりすると、魅入られそうになるから危険なのです。
……to be continued.