お題:されると嬉しい話題ってありますか?(前編)
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「限られた時間内の相手であっても、打ちとけて過ごしたい」等、お客様が気を使って下さっての、歩み寄りの気持ちから発せられる雑談であるならば、その気持ち自体が嬉しいんで、なんでもいいです。
雑談のネタの御法度として「政治・宗教・野球の話はするな」と言いますが、最近では大谷翔平ネタは「誰でも知ってる時事ネタ」として機能するので、その限りではない気がします。
「強い思想を持っている人がいる話題、意見が対立する可能性がある話題は避けたほうが無難」の代名詞がその3つ、って所が要点なわけよね。
野球に関しては、ワタクシは
⚾「アストロ球団」(野球の試合で死人が出ます)
⚾「地獄甲子園」(野球の試合で死人が出ます)
⚾「ダイナマイトどんどん」(野球の試合で菅原文太がドスを握って走り出します)
の話しかできませんが、それでも良ければどうぞ。
「されると嬉しい話題」は限定しづらいので、今回は逆に
🙊風俗嬢との会話で、避けたほうが無難な話題
について、筆を取ろうと思います。
お客様に対して「キャストの機嫌を取ってくれ」と物申したいわけではなく「お客様側が良かれと思ってしていることで、接客する側のモチベーションを低下させて、結果、お客様が損するのは誰も幸せにならないよね」と言う老婆心からの物言いである点、ご理解頂けるとありがたいです。
🙊避けて頂いたほうがありがたい話題🙊
①個人的なことをしつこく詮索する
キャストは「源氏名&お店用に設定したプロフィール」と言うマスクを被ってリングインしているレスラーのようなものです。
団体所属しているレスラーが、オファーを受けて派遣され、制限時間内でプロレスと言うエンターテインメントを披露して帰る、と言う流れと同じです。バーリトゥードではないため、ルールも存在します。
プロレス界では「マスクマンのマスクを剥ぎ取る」「マスクマンの正体をバラす」は御法度とされています。
風俗嬢のプライベートを詮索するのは、マスクマンの中の人について詮索するのと同義語であり、スーパーストロングマシンに向かって衆目環視のリング上で「平田だろ、おまえ!!」と言っちゃうくらいナンセンスなことなのであります。
そして、この、プロレス史上に残る悲劇、「平田だろ事件」は、藤波さんのお人柄から鑑みるに、狡猾な悪意があってした発言ではないであろうところにまた、ペーソスが漂います。後に、藤波さん本人も「一番やってはいけないことをした」と述懐していました。
プロレスが国民的スポーツであるメキシコでは、マスカラ・コントラ・マスカラと言って「負けたほうがマスクを脱ぐ」と言う、マスク=己のアイデンティティを賭けた試合が行なわれます。国民的英雄のテクニコ(善玉レスラー)エル・サントは、死して埋葬される際にもマスクを被っていたそうです。
レスラー、そして風俗嬢にとって、マスク(お店で活動するための人格)の中身は、秘すれば花、なのであります。
対・夜職キャストでなくても、信頼関係が構築できていないのに、個人的なことを根掘り葉掘り聞くのは、距離が縮まるどころか、ヒトの警戒心をニホンオオカミ並に引き上げる効果しかない、のではないでしょうか。
こちら側も、お客様側から話題を出されない限りは、職業・婚姻歴・給与額・子供の有無などについてお尋ねするのは御法度だと考えています。非日常を楽しみに来ている場で、日常を思い出させる言動は控えたい、と言う思いからです。てか、そんなん、婚活パーティー以外で聞いたらダメやろ。
信頼関係、と言うキーワードが出てきましたが「相手にどこまで自己開示するか」は、相手との関係性に応じて変動します。
なので、一回聞かれたぐらいで不機嫌になったりはしませんし「このお客様には、ここまでなら話していいかな」とキャスト本人が判断したのなら、その限りではありません。
「しつこく聞く」と言う点が、避けて頂きたいポイントです。
「人間、仲良くなりたい人には自ら自己開示する」けれど「無理やり自己開示させれば仲良くなれる」ではないんですよね。
本人が話したくない素振りを見せている、冗談などではぐらかしている場合は「話したくないです」と言う意思表示なので、しつこく詮索を続けるのは、得策ではないと思います。
性善説に基づいて考えると、風俗嬢の個人的な事柄を聞いてくる方の心理は、気を使っての世間話として、雑談のとっかかりとして、あるいは単なる興味本位で深い意図はなく発しているもの、と解釈しています。
打ちとけるための雑談の題材にするならば「趣味の話題」「最近見て興奮したAVの話」等、個人情報とはワンクッション置いた話題のほうが無難な気がします。
正直、風俗嬢のプライベートを無理やり聞き出したところで、これは、口頭の自己申告でしかないので、詮索しても無意味ではないでしょうか。
言葉を選ばずに言えば「サービス提供時間外の人生について申告義務はない」「いくらでも嘘がつける」わけで。そして、その嘘を咎めるのも、プロレスに対して「八百長!」と罵るのと同じくナンセンスなのです。
プロレス用語に「ギミック」と言うものがあります。これは、レスラーの出自に関する設定、キャラ付けのようなものです。
私の大好きなブルーザー・ブロディは、元・新聞記者のインテリであるにも関わらず、鎖を振り回して雄叫びを上げて暴れまわる、と言う野獣ギミックで活躍していました。
このギミックの定型の一つに「木こりギミック」と言うものがあります。
🌲昭和のプロレス豆知識:レスラーには元・木こりが多い。
全身運動を伴う木こり業には体格が良く、身体能力が高い人間が多いことから、実際に、木こり出身のレスラーも多いのですが、キャラ付けのために、元・木こり設定にされていたレスラーも数多く存在します。かの有名なアンドレ・ザ・ジャイアントがそうですね。
私が、プロレス センター模試の問題作成を依頼されたら
「次に挙げたレスラーから、本当に木こり出身のレスラーを選択せよ」
と言う設問は、盛り込んでおきたい。
木こりギミックが昭和プロレスの様式美として定着したのは「体がデカくて力持ち」と言うイメージを共有するのに、木こりが適していたのでしょうね。
私は「生き方のテクニックで必要なことは全部、三国志とプロレスに詰まっている」と考えているので、逆に、キャスト側の個人情報詮索対策として「お店用のギミックを作っておいて、聞かれたらそれを話す」と言う自衛策もアリかもしれません。
私も今後は
🌲夫が木こりの仕事でカナダに出稼ぎに行っており、熟れた肉体を持て余し、欲求不満になった人妻
とか言うギミックで活動していこうかな。
木こりとかけまして、風俗嬢と解きます。
その心は……
どちらも「樵夫(しょうふ)・娼婦(しょうふ)」でしょう。
それでは、お後がよろしいようで。
雑談のネタの御法度として「政治・宗教・野球の話はするな」と言いますが、最近では大谷翔平ネタは「誰でも知ってる時事ネタ」として機能するので、その限りではない気がします。
「強い思想を持っている人がいる話題、意見が対立する可能性がある話題は避けたほうが無難」の代名詞がその3つ、って所が要点なわけよね。
野球に関しては、ワタクシは
⚾「アストロ球団」(野球の試合で死人が出ます)
⚾「地獄甲子園」(野球の試合で死人が出ます)
⚾「ダイナマイトどんどん」(野球の試合で菅原文太がドスを握って走り出します)
の話しかできませんが、それでも良ければどうぞ。
「されると嬉しい話題」は限定しづらいので、今回は逆に
🙊風俗嬢との会話で、避けたほうが無難な話題
について、筆を取ろうと思います。
お客様に対して「キャストの機嫌を取ってくれ」と物申したいわけではなく「お客様側が良かれと思ってしていることで、接客する側のモチベーションを低下させて、結果、お客様が損するのは誰も幸せにならないよね」と言う老婆心からの物言いである点、ご理解頂けるとありがたいです。
🙊避けて頂いたほうがありがたい話題🙊
①個人的なことをしつこく詮索する
キャストは「源氏名&お店用に設定したプロフィール」と言うマスクを被ってリングインしているレスラーのようなものです。
団体所属しているレスラーが、オファーを受けて派遣され、制限時間内でプロレスと言うエンターテインメントを披露して帰る、と言う流れと同じです。バーリトゥードではないため、ルールも存在します。
プロレス界では「マスクマンのマスクを剥ぎ取る」「マスクマンの正体をバラす」は御法度とされています。
風俗嬢のプライベートを詮索するのは、マスクマンの中の人について詮索するのと同義語であり、スーパーストロングマシンに向かって衆目環視のリング上で「平田だろ、おまえ!!」と言っちゃうくらいナンセンスなことなのであります。
そして、この、プロレス史上に残る悲劇、「平田だろ事件」は、藤波さんのお人柄から鑑みるに、狡猾な悪意があってした発言ではないであろうところにまた、ペーソスが漂います。後に、藤波さん本人も「一番やってはいけないことをした」と述懐していました。
プロレスが国民的スポーツであるメキシコでは、マスカラ・コントラ・マスカラと言って「負けたほうがマスクを脱ぐ」と言う、マスク=己のアイデンティティを賭けた試合が行なわれます。国民的英雄のテクニコ(善玉レスラー)エル・サントは、死して埋葬される際にもマスクを被っていたそうです。
レスラー、そして風俗嬢にとって、マスク(お店で活動するための人格)の中身は、秘すれば花、なのであります。
対・夜職キャストでなくても、信頼関係が構築できていないのに、個人的なことを根掘り葉掘り聞くのは、距離が縮まるどころか、ヒトの警戒心をニホンオオカミ並に引き上げる効果しかない、のではないでしょうか。
こちら側も、お客様側から話題を出されない限りは、職業・婚姻歴・給与額・子供の有無などについてお尋ねするのは御法度だと考えています。非日常を楽しみに来ている場で、日常を思い出させる言動は控えたい、と言う思いからです。てか、そんなん、婚活パーティー以外で聞いたらダメやろ。
信頼関係、と言うキーワードが出てきましたが「相手にどこまで自己開示するか」は、相手との関係性に応じて変動します。
なので、一回聞かれたぐらいで不機嫌になったりはしませんし「このお客様には、ここまでなら話していいかな」とキャスト本人が判断したのなら、その限りではありません。
「しつこく聞く」と言う点が、避けて頂きたいポイントです。
「人間、仲良くなりたい人には自ら自己開示する」けれど「無理やり自己開示させれば仲良くなれる」ではないんですよね。
本人が話したくない素振りを見せている、冗談などではぐらかしている場合は「話したくないです」と言う意思表示なので、しつこく詮索を続けるのは、得策ではないと思います。
性善説に基づいて考えると、風俗嬢の個人的な事柄を聞いてくる方の心理は、気を使っての世間話として、雑談のとっかかりとして、あるいは単なる興味本位で深い意図はなく発しているもの、と解釈しています。
打ちとけるための雑談の題材にするならば「趣味の話題」「最近見て興奮したAVの話」等、個人情報とはワンクッション置いた話題のほうが無難な気がします。
正直、風俗嬢のプライベートを無理やり聞き出したところで、これは、口頭の自己申告でしかないので、詮索しても無意味ではないでしょうか。
言葉を選ばずに言えば「サービス提供時間外の人生について申告義務はない」「いくらでも嘘がつける」わけで。そして、その嘘を咎めるのも、プロレスに対して「八百長!」と罵るのと同じくナンセンスなのです。
プロレス用語に「ギミック」と言うものがあります。これは、レスラーの出自に関する設定、キャラ付けのようなものです。
私の大好きなブルーザー・ブロディは、元・新聞記者のインテリであるにも関わらず、鎖を振り回して雄叫びを上げて暴れまわる、と言う野獣ギミックで活躍していました。
このギミックの定型の一つに「木こりギミック」と言うものがあります。
🌲昭和のプロレス豆知識:レスラーには元・木こりが多い。
全身運動を伴う木こり業には体格が良く、身体能力が高い人間が多いことから、実際に、木こり出身のレスラーも多いのですが、キャラ付けのために、元・木こり設定にされていたレスラーも数多く存在します。かの有名なアンドレ・ザ・ジャイアントがそうですね。
私が、プロレス センター模試の問題作成を依頼されたら
「次に挙げたレスラーから、本当に木こり出身のレスラーを選択せよ」
と言う設問は、盛り込んでおきたい。
木こりギミックが昭和プロレスの様式美として定着したのは「体がデカくて力持ち」と言うイメージを共有するのに、木こりが適していたのでしょうね。
私は「生き方のテクニックで必要なことは全部、三国志とプロレスに詰まっている」と考えているので、逆に、キャスト側の個人情報詮索対策として「お店用のギミックを作っておいて、聞かれたらそれを話す」と言う自衛策もアリかもしれません。
私も今後は
🌲夫が木こりの仕事でカナダに出稼ぎに行っており、熟れた肉体を持て余し、欲求不満になった人妻
とか言うギミックで活動していこうかな。
木こりとかけまして、風俗嬢と解きます。
その心は……
どちらも「樵夫(しょうふ)・娼婦(しょうふ)」でしょう。
それでは、お後がよろしいようで。