“おじさん”と呼ばれることに、少しだけ立ち止まって。

みなさんに質問です
「おじさん」って、いつからなんでしょう?
「もう歳だからさ」とか
「おじさんだしさ」って、
誰かがぽつりと口にするのを聞くたびに、
ちょっとだけ胸がきゅっとなるのです。
たとえばその人は、紫輝よりずっと人生の先輩だったり、あるいは年齢はそんなに変わらなかったり。
でもその言葉の奥には、
「もう若くないから」「遠慮しておくね」みたいな
小さなあきらめが、静かに座っている気がします。
でも、そもそも「おじさん」って、何歳からなのでしょう。何をしたら「おじさん」なんでしょう。
白髪が増えたら?
最新の流行を追わなくなったら?
若い子と話して少し戸惑ったら?
それとも、自分で「おじさん」だと名乗ったとき?
なんだか、その境界はふんわりしていて、
正体のつかめない霧みたいです。
けれど私は思うのです。
「おじさん」と呼ばれる年頃になったとしても、
それはただ、時間が積み重なっただけのこと。
その人が笑うときの優しさとか、
ちょっと照れたように冗談を言う声とか、
誰かのために静かに手を差し伸べる仕草とか。
そういうものは、年齢とはきっと関係がありません。
だから、つい「おじさんだから…」と口にしてしまうときは、少しだけ自分に優しくなってもいいのかもしれません。
その言葉のあとに、「でもまだまだ楽しめるよ」って
そっと付け加えてみたら、なんだか未来がまた少し、あたたかく広がる気がするのです。
みなさんはどう考える?
紫輝