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(北)鬼頭たまきのブログ

11枚分の初体験

1いいね

おじさんおはよう( ̄ー ̄ゞ-☆



おじさん

お元気ですか?

ちゃんと
オナニーとか
オナニーとか
オナニーとか
してますか?






あれです

おじさんよ

またさ
長すぎますって赤字の警告でたよ

なんですとー?
って数えてみたらまた
原稿用紙11枚分だって




あれです

続き
聞いてくれますか?

あの続きです


たまき
前回の日記の屋台バイトの続きがね
あるんだよ
原稿用紙11枚分ね


付き合ってくださいよ
11枚分ね
おじさん頼むよ




たまきさ

22時にバイト終えたじゃんか
もうね
全力尽くして
くたくただったの
心底くったくた

このまま知らないおじさん
どこか県外の
もう会うこともなさそうな観光客のおじさんに
なにかご飯でも食べさせてもらってさ
心地良い言葉のひとつやふたつ
声掛けてもらえたら
もうすぐさまその気になるからさ
そのまま宿泊先のホテルに引きずってってほしい


人肌の中で眠りたい
おじさんのぬくもりが欲しい


疲れ果てて
多少マグロかもしれないけれど
おじさんの言うことくらいは
なんでも聞けるよ





そんなことを考えながら
この重たい二本の足を

みーぎ、、、
次は、ひだーり、、、
はぁぁ、
また、みーぎ、、、

一歩ずつ足を前に出すのを繰り返して
眠い目をこすりこすり
この人でごった返して
人酔いしそうなホコテンをね
そんな都合の良いおじさんを探しながらだよ


したらばさ


駅がとんでもないことになっていてね

駅に人が入りきらないんだよ
もう道路や縁石で途方に暮れて座り込んでる人
荷物を抱えたり枕にして寝てる人
まるで人がゴミのようにあふれかえっているんですよね

たまきはそれを見て
たまきも道路に寝たくなったんだ
寝たくなったんだけども





いや待てよ?

こんな日にしか
よあそびなんて
できねえぞ?


ふとそんな思いがよぎったんですよね


たまき
じつは超真面目チャンだがらな
夜6時以降は出歩かないしよあそびしねえんだよ


でも今日は例外
初めてのよあそびチャ~ンス
( ̄ー ̄ゞ-☆

胸を高鳴らせて
古びた昭和感漂う薄暗く小汚いテナントビルに足を向けたんだ

ビルのテナントの看板らは
名前が剥げかけていたり
空欄になっていたり
明かりも灯っておらず
店舗数こそ多いが
おそらくほぼ空き店舗


昔はここが夜の大人の男と女の社交場で大にぎわいだったのだろうな
なんてノスタルジックな気分にさしてくれる

よあそび慣れをしていないたまき
どの店に入れば正解なのか不正解なのか
まあ選ぶほど営業店があるわけじゃないんだけど
いざ入店するかとなるとドキドキして勇気が出ない



女一人でこういうところへ入っていっていいんだっけ?
なんか、いけないことする気分だ、、、


なんてことまで考えてしまう恥ずかしい!
(#^.^#)ニヤニヤ

しばらくうろうろしながら
でもなんだろうな
言うのすら恥ずかしんだけども
自分少々大人っぽくよそおっているんだよね(笑)

緊張しまくりなのに
「わたし、よあそび慣れてるのよ!」
的な
見せかけのプライドを誇示してるんですね

今思うと
その時の自分をはたから見て笑ってやりたいわ(笑)


そんなこんなでね







ええい!ままよ!


のれんをくぐり
立て付けの悪い扉を
ガラガラガラと勢いよく開ける


店内にいた
二つ目が
ひーふーみーよー

よっつ
いや八つの目玉がたまきをギロっと睨むんだ

一瞬シーンとなってから


「へい、らっしゃーい!」
「どぞー!」


勇気を出して入ったお店は
カウンター五席と狭い小上がりのある
ほんとうに
小さな小さな古びたラーメン屋さん

カウンターに座っていた先客のカップルとおじさんの間に

ここおじゃましますね

と背中をまるめてちいさくなって入れて貰った

席に着いてようやく
11時間前に電車の座席に座ったぶりに
椅子に座ったもんで


はぁ~~~~~~~~



思わずため息でたよね
足がじんわりじゅんじゅんして
肩の力がどっと抜けて

忙しすぎて少ない水しか飲めてなくて
声は出しっぱで
軽食もなにも食べていなかったから
すでにもう空腹とか脱水なんて通り越して
じつはお腹もすいてないし食欲もわかないのに入店してしまった

たまき
べつに食べたくなかったんだよね
ただ
誰か
人と触れあいたくて
人寂しくて
人恋しくて


一息ついたたまきは
メニューみながら悩んでいるふり
そして
ラーメンすすってる隣のおじさんに


なにラーメンですか?
どう?美味しい?ですか?

え?どちらから?来たのですか?
おひとりですか?誰かと来たの?
ホテルは?駅前ですか?



あれこれ質問されたおじさん
目が点になってた(笑)

それでもゆっくり教えてくれた


たまき
ひととおり聞いたら気が済んで
ラーメン頼んであとはもくもくと食べたんだよ

そう、もくもくとね



おじさん
キョトンとしてた
さっきまで矢継ぎ早にあれこれ五月蝿く話し掛けてきたのに
急に黙りこくったからね



おじさんがチラチラ見てるの
たまき痛いほどしってたけど
生意気たまきは
もうたまきからは話し掛けないの(笑) 
これは焦らしプレイの一種なんだよ(笑)


するとどうなると思う?


おじさんは痺れを切らして
おじさんから喋り掛けてくるんだよね


ねえ
今日って誰と来たの?
地元の子?
学生さんなの?



アハハハハ!
最後の質問には
たまき、すすってたラーメン吹くとこだったわ!


  





このおじさんに
しようかな、、、





一瞬そうおもったとき
店の外から大音量で
音痴な歌声と笑い声と囃し立てるドンチャン騒ぎとがね
聞こえたんだ



たまきはこれだ!とおもって

そそくさとラーメンを口に流し込み
おじさんに別れを告げて

吸い込まれるかのように
そのドンチャン騒ぎのスナックへ足を踏み入れたんだ



続く







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09月14日(Thu) 05:24
続11枚分の初体験

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