誰かが嘘をついている。
日本で実際にあったミステリー性の強すぎる事件があって私の中でも印象の強い事件があります。
現在でも解決に至っていません。
2013年6月。大阪堺市の市営住宅に住む20代の男性の元に一本の電話がかかってきます。内容は
「あなたの部屋で人が死んでいます」
こわいこわいこわい。こわすぎるだろ。
電話をもらった男性は実家に電話をしてこの話しをします。
電話を受けた相手は母親の内縁の夫でした。
内縁の夫は母親に連絡をします。
母親は今度は自分の娘(住人の姉)へ連絡をします。
姉は今度は自分の夫に連絡を入れます。
まるで伝言ゲームのように話しがたらい回しになっていくんです。
最終的に現場へ行ったのは姉の夫と夫の同僚の2人でした。ほぼ住人とは無関係の2人が何故?
2人が部屋の前についてチャイムを鳴らすと全く見知らぬ40代の男性が出てきました。いや、誰?
普通はお前誰だ?になると思うのですが2人はこの見知らぬ男性に事の経緯を説明します。するとこの男性は
「確かにこの部屋で人が死んでいる」と答えます。そして2人を部屋に入れると本当に首を吊った状態の男性がこの部屋にいました。
ここでやっと警察に通報。事件が発覚します。しかし警察が到着した時には今までいた40代の見知らぬ男性はいつの間にかいなくなったようなんです。この男性も現在誰なのか分かっていません。
そして部屋で亡くなっている男性は誰なのか?
実は、この部屋の住人の母親の友人である事が分かりました。母親はテレビの取材で
「息子の引っ越しの手伝いの為前日から泊まり込みで来てくれていた」と答えたそうです。
なんで当の本人も家族もいない部屋で母親の友人の男性だけがいたんでしょう?謎過ぎます。
そして最大の謎が一番最初に電話を受けた住人である男性の行方が分からなくなった、と言う事なんです。
母親はまた取材で「息子からたまに連絡は来る。しかしこちらからの電話は一切出ない」と答えます。おかしな話しです。
見知らぬ男性からの突然の電話。
伝言ゲームのようにたらい回しになった話し。
現場にいた消えた40代の見知らぬ男性。
消息が分からない部屋の住人。
この中の誰かが嘘をついています。
今現在でも解決されていない不気味な事件なんです。
藤井りか