想像で止めておく、という美学。
正直に言います。
私の本指名のお客様は、
男性として、かなり魅力的です。
顔立ちがどうこう、条件がどうこう、
そういう話ではなくて。
立ち居振る舞いとか、距離の取り方とか、
こちらの反応を無理に引き出そうとしない余裕など。
触れ方ひとつでも、
「慣れている」という言葉では片づけられない差を感じます。
乱暴でもなく、雑でもなく、
でも遠慮しすぎるわけでもない。
そういった触れ方に滲む経験値などを、
私の身体が、考えるより先にわかってしまう瞬間があります。
きっと私は、
そういう男性のそばにいるとき、
女としていちばん素直になっているのだと思います。
もしこれが、
お店とは関係のない場所で出会っていたら。
時間制限も、ルールもなかったら。
そんな想像を、ふと、してしまうことがないと言えば嘘になります。
もちろん、
その気持ちを言葉にすることはありません。
関係性には、守るべき境界線があると知っているから。
それを越えてしまえば、
今ある空気も、信頼も、きっと壊れてしまう。
なので、直接お伝えすることは一切ありません。
だから私は、
その想いを言葉にしない代わりに、
お客様といる時は、丁寧に過ごすことを選びます。
あなたの名前を知らないまま、私の密かな独り言。

