秋桜の、その向こう。
こんばんは。
原 めぐみです。
今年の秋は、
例年よりも少し早く、
涼しさが訪れたように
感じませんか?
道端で風に揺れる
コスモスの花を見ても、
ようやく、
秋が来たのだなぁ……と。
そんな気持ちで
眺められることが、
なんだか嬉しいこの頃です。
…………。
なお。
筆者は相変わらず暑がりで、
未だに珍妙なデザインの
タンクトップを部屋着に
しているのですが。
…………。
その件につきましては、
どうぞお気になさらず…。
( ・ิω・ิ)
さて。
皆さまは、
『一つの花』
という物語を
ご存じでしょうか?
今西祐行さんの作品で、
小学四年生の国語の教科書にも
登場するお話です。
戦争中の日本。
幼いゆみ子と、
そのお父さん、お母さん。
戦争へ向かうお父さんが、
別れ際に、
ゆみ子へ手渡したもの。
それは、
一輪のコスモスでした。
そして月日は流れ。
戦争が終わったあとの
ゆみ子の家には、
たくさんのコスモスが
咲いているのです。
…………。
実は私、
時折、親戚の学習塾で
子どもたちの添削や
音読のお手伝いをしております。
そこで久しぶりに、
この物語と再会しました。
「ああ、まだ教科書に
載っているんだなぁ」
なんて、
懐かしく思っていた
ある日のこと。
何気なく聴いていたラジオから、
山口百恵さんの
『秋桜』が流れてきました。
さだまさしさんが手がけた、
嫁いでゆく娘と、
その母を描いた歌。
聴いているうちに、
ふと、
思ったのです。
…………。
この歌の娘は、
もしかしたら、
大人になった
あのゆみ子なのではないかしら。
…………。
もちろん、
二つは別々の作品です。
けれど、
『秋桜』の歌には
父親の姿が描かれていません…。
そのことが、
どうしても
心に引っかかって。
あの日、
父から一輪の花を
受け取った小さな女の子。
戦争が終わり、
母とともに
いくつもの季節を越えて…。
やがて、
お嫁にゆく日を
迎えたのだとしたら…。
…………。
そう思って聴いてみると、
まるで物語の続きを
見ているようで。
なんとも言えず、
胸がいっぱいになりました。
そういえば、
さだまさしさんは
長崎のご出身でしたね。
もちろん、
それだけで二つの作品が
結びつくわけではありません。
けれど、
長崎という土地の持つ
戦争の記憶まで思い浮かび、
私の中では、
ますます二つが
離れがたくなってしまいました。
コスモスの花言葉には、
「愛情」や「平和」
といったものも
あるそうです。
あのお父さんが
小さな娘に託したかったのは、
きっと、
そんな未来だったのでは
ないでしょうか。
…………。
そして、もしも。
あのゆみ子が
今も元気に暮らしているなら。
もう九十歳近い
おばあちゃんでしょうか。
一度、
お会いしてみたいものです。
縁側でお茶でも
いただきながら、
昔のお話を
聞かせてもらったりして。
そして、
お庭を眺めながら
尋ねてみたいのです。
「今年も、
コスモスは咲きましたか?」
…………。
なんて。
物語の登場人物にまで
会いたがるのですから、
我ながら困ったものです。
( ・ิω・ิ)
今年は、
風に揺れるコスモスを
見かけるたびに、
あの親子のことを
思い出してしまいます…。
花は何も語らないけれど、
その姿に、
誰かの面影や
遠い日の記憶を
重ねることが
あると私は思います。
皆さまにも、
見るたびに
何かを思い出す花は
ございますか?
今夜もどうぞ、
穏やかな時間を。
原 めぐみ
~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~
五十路マダム仙台店(カサブランカグループ)
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