
「気づいた手」
0いいね

「……続きを、知りたいって言ってたよね?」
小さな会議室のソファに座らされ、返事もできないまま彼の視線が落ちてくる。
わたしの膝に置かれた手が、じんわりと熱を伝えてくる。
そのまま、ゆっくりと、腿の内側に──。
押し返すような力も、もう残っていなかった。
見つめられながら、その指先が布の上から触れてくる。
重ねるように、探るように、
生地越しでも、どこに何があるかを、彼はもう知っているようだった。
──どうして、あなたがこんなふうに。
そう思いながら、身体の奥では別の反応が芽を出していた。
「……ここ、やっぱり、濡れてるんですね」
耳元に落ちる声。
その瞬間、心まで読まれてしまったようで、わたしは瞳を閉じた。
羞恥と高揚が溶け合う。
投稿で見せてしまった「わたし」の一部。
それを現実に引き出されていくような、この感覚──。
マイページにログインすると、
記事にいいねをおこなえます!
記事にいいねをおこなえます!
さん
あなたのいいねが女の子に伝わります!
あなたのいいねが女の子に伝わります!
いいね
0