れんのブログ

前回の日記、おすすめの一冊からデビルマンを紹介中です
ここからはクライマックスに向けてのネタバレになるので…
ネタバレが困るお兄さんたちはここで即Uターンでお願いします


人類の在り方に疑問を持ちつつもただ愛する人を守るためだけに戦いを続ける明

そんな中デーモンたちはより強い身体を得るために、別の生物を取り込み続けます
彼らの姿は別の生物を取り込んだことにより色々なものが混じりあい、人間の胴体から蛇が出ているものや、タコのようなデーモン…

そして腹にデカい口がある女のデーモンや、両胸に顔がある女、殺した人間の泣き顔や悲鳴をそのまま顔に写し取ったジンメン
このジンメンはトラウマもので、甲羅の拮抗模様がすべて人の顔でできており、中央には殺して取り込んだ幼い少女がいるなど、非常に卑劣なデーモンとなっています

テレパシーを操るサイコジェニーは、人間のような胴体に不自然なほど巨大な顔がついている姿をしていて顔は不気味なほど見開いた大きな目がついているため見ていて不安になるような異形のデーモン

しかしデーモンたちの親玉である大魔神サタンだけは神に反逆した元神という立場だからかデーモンたちの中で唯一神々しい姿をしているのです
両性具有で天使のような姿をしていたサタンは、明らかに今までのデーモンとは一線を画していました


その後人間社会は崩壊の一途をたどります
デーモンが各国の首脳陣を乗っ取って核戦争を起こしたり、誤った情報からデーモンに乗っ取られた人間狩りを始めたりと、もはやその様子は地獄絵図

さらには親友の了までもが裏切り、明が悪魔だとテレビで公表したことにより明は四面楚歌に
明の味方は、自分を信じてくれる美樹だけとなります

なぜ人類を裏切ったのかと明は了に問い詰めますが、彼が言った言葉はなんと…

初めから裏切ってなどいなかった

大魔神サタンという、デーモンの親玉こそが了だったのです
なら何故了は明をデビルマンにしたのか
明をデビルマンにした理由は人類を助けるためではなく、ただ、親友の明を殺したくない一心での行動だったのです



それでも明は守るべき人がいるため了とは決別し違う道を歩む決意を固めます


親友の裏切りにも心折れることなく人類を守り続けるために戦う明
しかし人間が人間を拷問にかける様などを見た明は人間はケダモノ以下だと考えていくようになります

人類に絶望し、戦う理由はもはや美樹を守り抜くことだけの明が最後の希望を見出してたどり着いた美樹の家
そこで待っていたのは、殺された美樹の生首…
美樹の家族はすべて殺され、美樹たちを殺した人間たちは、彼女らの首を槍などに突き刺して掲げ、狂乱騒ぎの真っただ中でした

ついに絶望した明は、牧村家を襲った人間たちをその場で皆殺しにしました
もはや彼には戦う理由も、希望も幸福も、生きる意味さえも残されていませんでした
しかし、ここで明は決意するのです
人間を守るためではなく、自分たちデビルマンが地球に生き残るためにデーモンたちと戦うと

そして20年後、地球に残ったデーモンたちを率いる大魔神サタンと、デーモンと合体しながらも人間の心を失わなかった多くのデビルマンたちを率いる明の、一大決戦がくり広げられることになったのです

長く辛い壮大な戦いもいよいよ最終局面

地は崩壊し、空は荒れ、世界が亡びるような戦いの末に勝ったのは……


美しい満月の夜、海辺の岩場で2人並び横たわる明とサタン
サタンは明に語りかける


許してくれ明…
私はおろかだった


サタンが明にそう伝えた時、戦いで下半身を失った明は既に生き絶えていた


眠ったんだね…明
永劫の安らぎの眠りに…

サタンの涙が頬を伝う時、光と共に全てを無に返すべく神々が現れる

サタンはただ傍らで眠る明を静かに見つめていた



まさかのまさかの主人公破れるというラストこれには驚いたお兄さんたちも多いのでは
巻数としてはさほど多くない漫画なのですがその少ない巻数に内容がこれでもかというくらいびっしりと詰まっています


アニメ版では全く違うストーリー展開、ラストとなっているので機会があればそちらもお話していきたいと思います


どうでしょう
不気味なデーモンやトラウマ必須のヒロインの生首というあまりにも濃ゆすぎる内容のこの漫画

読んだことがあるお兄さんも、この日記を見て興味を持ってくれたお兄さんも是非一度手にとっていただきたい一冊ですね