赤い人の死、そして…
さてさて前回まで私の推しシャア・アズナブルこと赤い人のお話をしてきましたが…
残念なことにシャアはアムロとの最後の戦いで志半ばにして亡くなってしまうのです
駄菓子菓子
さすがはカリスマ
死んでも尚、人々に影響を与える彼のその後を今回は見ていきたいと思います
物語は赤の肖像〜シャア、そしてフロンタルへと続いていくのです
赤の肖像は2時間半に渡るガンダムイベントとして開催され、DVDにもなっています
赤い彗星ことシャア・アズナブルが生きた様々な時代ごとの心境を福井晴敏さんが書き上げ、シャアの声優である池田秀一さんが朗読するといった内容ですがどんなものだったのか、お話しきていきましょう
・シャアのザビ家に対する復讐の思い
・ララァへの想い
・アムロやニュータイプへの思い
・ア・バオア・クー大戦後の7年間のアクシズ潜伏期間中に何を思っていたのか
・ハマーン・カーンとはどのような経緯で袂を分つことになったのか
・クワトロ・バジーナとしての苦悩
・ハマーンとの対決後、百式が爆破され行方不明になったシャアはどうしていたのか
・ネオジオン総帥シャア・ダイクンとしての思い
そして最期の時、彼は何を考えていたのか…
などがシャア自身の声で語られます
シャアはずっと苦悩の中で生きていて、段々と生きる意味、自信、存在意義を失っていくことが分かる内容になっています
自身のことを
無為無策だった
どこか本気になれなかった…
とネガティブな発言が多数飛び交いましたが本編を見ている時には到底そう思えなかったですね
そして最期の時に何を思っていたのか…
シャアは脱出ポッドの中で
アムロの声が遠くなっていく…
しかしあの虹色の光がある限り、もう人は迷うことは無いだろう
アルティシィア、私はゆくよ…
そう想っていたそうです
そしてシャアに大きな影響を与え、シャアの人生を狂わせたと言っても過言ではないララァの死、そんなララァに対する想いとは…
私は彼女の能力を愛していた
彼女という人間を見ることなく、私の期待に応えてくれる、安らぎも与えてくれる
彼女の能力だけを見ていた
それは身勝手で一方的な愛
愛とさえ呼べない愛
だが、人の生にはそんな独善的な愛情が肯定される時期が誰にでもある
お母さん。という言葉と共に私は幼少期に得るはずだったものをララァから得ようとしていたのかもしれない
にも関わらず、それ故にか、私は彼女を…
ララァが、母が奪われる！
そんな子どもじみた嫉妬心にかられて…
以後10数年に渡る混乱の始まりだった
ザビ家に対する復讐も、人の革新をこの目で見たいという衝動もララァの死によって色を失くした
それまで明確だったものが尽く霞み、酷く遠い場所に取り残された心細さが心身を満たした…
こんな風にシャアは壊れていったわけですね
話はシャアの反乱終結直後から始まり、シャアが死亡し全体と溶ける過程が描かれます
シャアがあの世で見た刻は人類がいなくなり、宇宙が暗闇に閉ざされた、この世の果てであった…
そしてシャアの想いは闇へと引き継がれていく
そう、あの仮面の男へ…
next
赤い彗星の再来計画
仮面の男再び…
非常に見応えのある100分です
ああ、あのときこんな風に思っていたんだ、感じていたんだと知ってから再度観るシャアの人生はまた初見とは違った楽しみ方と趣がありますね
そしてやはりカリスマ
人々はシャア・アズナブルという男を放ってはおかないのです…
新しい仮面の男とは
シャア本人ではありませんがシャアがいたからこそ…の新たなる人物のお話はまた別の機会に
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