続・本日の1話
これでちゃんとラストまでいけるはず
今回も前回に引き続いて笑ゥせぇるすまんからたのもしい顔のお話しです
前回で終わる予定が延びてしまって…ドーン！！のタイミングをお楽しみくださいなんて言っていたのに申し訳ない
今回こそドーン！！までいくのでご安心を
その頼もしい顔から周囲の人たちに頼られることが当たり前になっていた頼母↓
はある日、頼られてばかりの毎日に嫌気がさして会社で爆発してしまう
その日の夜、頼母は精神的に限界となり馴染みのバーでやけ酒をする
そんな頼母にバーで働く女性は
まぁそんなに飲んで大丈夫ですかぁ？
頼母さんのお身体が心配で…
だってお身体壊したら甘えられなくなるもん
と、可愛らしく言いながら腕にもたれかかる
そんな女性の言葉と態度に、また自分によりかかられていると激昂した頼母は
やめろ！
よっかかるなって言ったハズだ！
と思わず怒鳴り、腕を払うと、驚く女性を残してそのままバーをあとにする…
どいつもこいつも…
寄っかかってきやがる…
俺だってぇ…寄っかかりたいんだ…！
とブツブツと呟きながら、ふらつく足で夜の街を歩く
フラフラと壁に激突し、我慢できずに嘔吐する頼母のスーツから喪黒の名刺が零れ落ちる
…相手の連絡先は私の名刺の裏に書いてありますからね
と喪黒に言われた言葉を思い出した頼母は、救いを求めるかのようにふらつく足で名刺に書かれた住所へと向かう
頼母が名刺の住所へとたどり着くと、そこには2階建ての古いアパートがあった
そして、アパートの前には喪黒がいた
よくいらっしゃいました頼母さん
と、声をかけてきた喪黒は
さあ
気分をゆったりさせて！
…あなたに素晴らしい女神を紹介してあげますよ
そう言うと頼母に指を差す
ドーン！！！
（これは珍しいタイミングのドーン！！ですね
基本的に喪黒のドーン！！は喪黒の忠告を破った時に使われる言わば喪黒の必殺技のようなもの
ここでのドーン！！はどんな効果が
）
頼母が導かれるようにアパートのある一室のドアを開けると、中には神々しく輝く大きな大きな観音様が
おいで…坊や…
と優しく声をかけてくる観音様に、頼母は圧倒されたように言葉をなくすが、思い立ったようにフラフラと歩いて観音様に近付くと、勢いよく観音様の膝に抱きついた
よしよし
いい子だ
いい子だ
なにもかもわすれてわたしのひざの上ででおねむり
と優しく囁く観音様にすっかり気を許した頼母は、観音様の膝に顔を擦り寄せて甘え始める…
生まれて始めて誰かに甘えることができた頼母は
はぁ〜いい気持だぁ…
まるで雲の上にいるみたいだ
と目じりを下げてヨダレを垂らし、その心地よさを思う存分に味わうのだった
そうです
それでいいのです
あなたは今までたよりにされ甘えられてばかりきた
今夜はあなたが思いっきり甘えればいいのです
ホーッホッホ
と言い喪黒は1人アパートを後にする
数日後、喪黒は頼母の妻↓
と共にタクシーに乗り、頼母の元へと向かっていた
行方不明となった頼母を探しに会社に来ていた頼母の妻に声をかけたのだ
今ご主人は療養されています
とタクシーの中で話す喪黒に
療養？主人は別にどこも悪くないはずですが
と、頼母の妻は訝しる
いや！
もう少しで手の施しようもなくなるところでした
幸い私が適切な処置を施したのでもう大丈夫ですがね
と言う喪黒は、頼母の妻を頼母が居るアパートの前まで送ると
その部屋です！
どうぞご主人にお会いください
と頼母のいる部屋に入るよう促す
頼母の妻が恐る恐る部屋のドアを開けると、部屋の中にはふくよかな中年女性の膝の上に抱かれた頼母がいた
2人は汚れた部屋で生まれたままの姿で寄り添い合っていた
別人のようにゲッソリと痩せ細った頼母は、生気のない顔で
バブ…バブ…
と呟きながら女性の膝の上でまるで赤ん坊のように女性の胸を吸っていたのだ
そんな頼母のことを
おー
よしよし
いい子だ
いい子だ
と観音様のように女性は優しくあやす
2人の姿を見た頼母の妻は
あーっ！！
パパっ！？
と声を上げた後、息を呑み、ショックの余りその場に固まってしまう
漫画版ではここでこの話は終わりになります
珍しく喪黒からの忠告が発動せず最初から終わりを迎えるパターンですね
ただしこの場合、頼母本人は幸せそうな結末なので決して不幸な終わり方ではないのかなぁ
頼母の妻の立ち位置からしたら辛い終わり方ですが
アニメ版ではアパートには頼母の妻だけではなく子どもも一緒に連れてきていたはずですね
そして2人をアパートに案内した後喪黒は部屋を開ける前にその場を去り、2人の悲鳴を聞いた後に
あの光景を見て頼母さんの本当の心を理解できるか
嫌悪の情を催すか
頼母家の幸せはそれ次第ですなぁ
オーホッホッホ…
と一言残して立ち去っていく感じだったと思います
たまにある笑ゥせぇるすまんのイレギュラーなパターンのやつですね
